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ハピネス

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これはねー。
ものすごいゲスな映画です。
アメリカンビューティーとかのもっと下品なバージョンというか。
これもフィリップシーモアホフマンが出てたので思わず買ってしまったんですが。

とにかく見てすぐの感想は
「このDVDを親に知られてはいけない」という感じでした。
エロ本が見つかるよりタチが悪いです。

タイトルが「ハピネス」なんですが、アメリカ映画らしい皮肉なんでしょう。
出てくるやつ、みんな不幸です。
特にフィリップシーモアホフマンは、今まで色々な役をやってますが
この映画が一番ひどい役でした。
でもものすごい似合ってましたねぇ。
むっつり変態役は彼を差し置いて他にはまり役はいないんではないでしょうか?
変態っぷりは酷いものですが、彼特有の雰囲気なんですね。
なんでかいつも憎めないんです。
変態役だろうが、ホモ役だろうが、なぜか彼に嫌悪感を抱くことができない。
(私だけ?)

あと、ララフリンボイルも結構ええとこついてました。
彼女を見ると未だに「ツインピークス」を思い出すのですが、
なんかツインピークスからどうも正統派な役から縁遠いですね。

とにかくすべての設定がタブーと言うか。
いろんな映画のタブーの部分だけをランダムに選んでくっつけた感じです。
1個だけタブーを取り入れてそれを柱にした映画より
諦めに似た爽快感すら感じてしまいます。
話がめちゃくちゃすぎて。

あとは、主人公の女の子がこの映画でしか見たことないんですが、
友達がこの映画を見たとき
「この子、生理ものすごい痛そう」
と、ボソっとつぶやいた時に、これ以上的確な表現はないと
びっくりした気持ちと、そのボキャブラリーが浮かばなかった自分に悔しさが
こみ上げました。

とにかく、吐き気を催すか、愉しんで見ていただけるかは
個人差があると思いますが、
割り切って見ていただければとおもいます。
by gobuffalo | 2004-06-02 20:01 | 映画