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ルールズ・オブ・アトラクション

ブレッドイーストンエリスの作品は結構好きで、同名の小説も読んだし、
アメリカンサイコも小説、映画ともに見ました。

小説の方のルールズオブアトラクションの好きなところは
ただ淡々と日常が進んでいくさまが読んでておもしろい。
あまり感情を表現する文章は出てこないので
一見感情移入しにくいように思ってしまうのですが、
登場人物の心情とかって、読み手が解釈できる材料があれば
ええんちゃうかなぁ、と。
実際自分の青春時代と投影させるのに感情表現が無いほど
すんなり受け入れられるなぁ、と感じました。

映画の方は、、、、、ちょっと中途半端やったんちゃうかなぁ、と
いうのが感想です。

小説の趣(登場人物の虚無感とか)は引き継いでると思うけど、
スタイリッシュな映像がかえって余計な気がしたんです。
映像だけが先走ってしまって、「結局なんやねん??」で
終わってしまったのが残念です。

まぁ「レスザンゼロ」も似た様な感じではあったかもしれないけど。
レスザンゼロをもう一度撮り直したらこんな感じになるかなぁ、と
思いましたが、レスザンゼロは俳優勝ちしてますからね。
あれはキャスティングありきな映画やなぁと今気づきました。
ロバートダウニーJrが出てなければ、バブリーなおハイソ映画に
成り下がっていたかもしれません。

余談ですが、アメリカンサイコの小説では「ジェネシス」と
「ヒューイルイスアンドザニュース」について
1章フルに使ってウンチクをたれたりしてましたが、
あれこそ作者の道楽ですよね。
そうゆうお遊びも許されてしまうなんて、うらやましい限りです。

アメリカンサイコの主人公(殺人鬼)がルールズオブアトラクションの
ショーンの兄貴、というのはさらにどうでもいい余談ということですか。
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by gobuffalo | 2004-12-20 21:44 | 映画